もっと通じる英語に!英語は日本人には特別難しい言語?
またもや、しばらくぶりの更新です。
本制作中なんです!
新刊『聞いてもらう技術』(サンマーク出版)、いよいよ大詰めです!
ところで、実践英語教育塾、秋期追加募集開始です!
10/15に、秋期の実践英語教育塾が開講しました!
塾や児童英語の先生、国際教育推進パイロット校に指定された、都内公立小の先生など、さまざまな人が集まりました。
今期から、当英語教育塾はエデューレ(LCA国際学園)との共催となりました!
会場も、人形町のエデューレの会議室で行われています!
こんな感じです!少人数制です!
塾長の菅原 勉先生は、上智大学の元副学長で、言語学者。
上智の英語教育を、下から支えてきた人物です。
だからこそ、付け焼刃の話なんかはしません
誰かが言ったこと、どこかの本に書いてあったことを、ただそのまま伝える、なんてことはないんです。
長年の、言語学者の知見と、英語教師としての経験に基づく話です。
だから、説得力があるんです。
◆日本語は特殊だから英語が難しい?
例えば、こんな話です。
日本語は、複雑で特殊な言語。
漢字もあるし、敬語もあるし…。
しかも、英語などの西洋の言語からは、まったくかけ離れた言語だ。
そんな日本語を母国語とする日本人には、英語は特別難しいはずだ。
子どもは、まだ日本語もできあがっていない。
そんなときから、なにも英語を学ばせなくてもいいじゃないか。
でも、果たして本当にそうなか? という話です。
◆西洋人には英語は易しい?
では、例えば西洋人、欧州人には英語は易しいんでしょうか?
例えばドイツ人。
英語とドイツ語は似ている。だから、ドイツ人は英語が得意?
誰しも、yesと思うでしょう。でも、そうでもないんです
菅原先生と研究室のメンバー(ボクもですが)で、昔、ドイツに行ったんです。
小さなホテルに泊まりました。
そこのメイドのおばちゃんに、英語で話しかけたんです。
そしたら、英語はできない、とピシャリと言われた…
また、ドイツ人の中には、英語を話してはいるらしいけど、訛りが強過ぎてわかってもらえない、なんて人もいます
英語とドイツ語は兄弟みたいな言語。だったらみんな話せるんじゃないの?
でも、そんなことはないということです。
もし、母国語に近い言語なら、すぐ身につく、というなら…
日本語の中の方言なんて、英語とドイツ語より近い関係じゃないですか。
だったら、東京や北日本出身の人が、関西弁だってペラペラなはず。
だったら、東京や大阪の人が、東北弁をスラスラ理解できるはず。
どうですか?
簡単にyesとは言えないですよね。
もし他の方言もできるなら、その人は…相当長く、その方言に触れてきた。
そして、その方言を身につけようという意識を持っていた。
そんな人だってことでしょう。
1つの言語の中の、方言を学ぶのだって簡単じゃないんです。
実際、東京に来て20年。
でも、関西弁、でも北関東弁、でも東北弁、なんて人けっこういますよね。
だから、外国語を学ぶというのは、西洋人が他の西洋の言語を学ぶのでも、簡単ではないんです。
外国語を学ぶというのは、誰にとっても難しいんです。
日本人だけが難しい、というわけではないんです。
◆学ぶのは話し言葉でしょ?
でも、西洋の言語は、単語が共通してることが多くないか、って?
たしかに、文字を見ると、意味はすぐわかる、ということはあるでしょう。
でも、話し言葉、発音となると、話は別
英語の発音は、スペリングと一致していない。
例えば、enough、thought、althoughなんて、-ough-の発音、みんな違うのです!
欧州人にだって難しいのです。
英語のネイティブにさえ、難しいのですから。
ところで、子供のうちに学ばせようという英語は…
英語の文法ですか?文章を訳す技術ですか?
そうではないですよね。
書き言葉ではないはずです。
話し言葉ですよね。(この件についても、菅原先生、興味深い話をしてくれるんです。それは会場で。)
であればこそ、日本人だけが、英語が難しい、と感じるわけではないということです。
「日本人の母国語の日本語は特別な言語。だから、英語も特別難しいのだ」というわけではないのです。
日本語(とせいぜい英語)しか知らないと、そんなことを言いがちです。
でも、広い視野から見れば、そんなことはない、とわかるんです。
子どもの英語学習に批判的な意見は、多くの場合、非常に狭い視野から語られているのです。
いろいろな言語に対する知識、欧米の言語環境などがよくわかっている人なら、そんなことは言わないんです。
実践英語教育塾では、こんな話が聞けるんです。
そして、そこからディスカッションが始まったり、実技を検討してみたり。
秋期(10~12月期)追加募集します!
11/19(土)&12/10(土)です。
会場が広くなって、席に余裕が出たためです。
少しでも多くの人に、菅原先生の話を聞いてもらいたい。
他では聞けない、しっかりした中身の話だからです。