もっと通じる英語に!UKイントネーション本 新装版 3月発売!
拙著(英文はNadia McKechnieさん執筆で共著という形でありますが)
『もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド』(研究社)の新装版が3月に出ます。
予告編動画↓↓
これ、もともと2015年に出したものです↓↓
旧版は黄色!
それのリニューアル!
新しい装丁、音源もダウンロード方式への一本化、中身の若干の修正などを施しました。
装丁の色が、黄色から紫へ。
ボルドーっぽいかな?
紫って、紫綬褒章…学術・芸術の業績をたたえる褒章ですなー!(笑)
いや、なにしろイギリス英語のイントネーションを真正面から扱った、日本人著者による本なんて、めったないですから
あのですね、新装版を出すにあたり、ざっと読み直して思ったんですけど
この本、すごいですよ
BEのイントネーションを扱った本なんてあまりない中で
この本、BEのイントネーションの使い方をかなり詳しく解説してるんですよ
こんなの誰にも書けないなと
でも、自分でも、もう忘れてしまった内容がけっこうあって
あれ、この英文のイントネーション、どうなってるんだ、と思うこと多々あるわけです
それで、本文を読み直すと、あー、なるほどって納得させられるわけです
これ、よくここまで解説したな、と過去の自分をほめてやりたい(笑)
これはね、いわゆる
discourse intonation
っていう分野です。
この文は、この文脈だから、こういうイントネーションを使う、という研究分野
この分野に目覚めたのは
まず、30年ぐらい前に、ロンドン大学の夏の音声学コースに参加したときのこと
(これ、けっこう有名な夏のイベントですね)
そこのセミナーで担当だった、John Windsor Lewisって、ちょっとクセ強そうな、職人肌の音声学者が授業で、文ごとにイントネーションを細かく解説してくれたんですよ
それがとても面白かった
なるほど、それでこのイントネーションか、ということを学んだわけです
その数年後だったか、バーミンガム大学のDavid Brazilという先生が来日
discourse intonationでの、新旧の情報の表し方がテーマの内容で。
これまた大きな影響を受けたのです
イントネーションは理屈で説明できる。
そして、それができれば、自分でも使いこなせる。
そう、自分でも使いこなしてみたい、って思いがあったのが動機息切れ…
それに、イントネーションこそが、英米の、とりわけ BEの英語らしさを生み出す元だから。
そんな思いで書いたのが、『もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド』だったわけ
こんなマニアックな本は、学術書を扱う研究社だからこそ出せたんだよな、
この出版社だからこそ、その価値を理解してくれ、新装版まで出せたんだよな、と思うわけです。
実際、ボクが最初に書いたイントネーションの本『理屈でわかる英語の発音』(NOVA出版)は、出してまもなく、バブルはじけてこの会社は倒産で、本も絶版。(「絶賛」ならいいのに…)
今じゃ、市場価格3万円(?)の幻の名著ですから(笑)
あ、ボクのところにも、自分用以外、残ってませんから!
急につぶれちゃったんで、在庫を引き取ることことすら、ままなりませんでした
3万円になるとわかっていたら、残部は全部引き取ったんだけどなぁ…(笑)